新橋のSL広場、言葉に聞き覚えがなくてもどこかで見たことがある場所。オフィスワーカーへの取材でテレビ中継されることが多い場所だ。SL広場の由来にも成るSLはC11 292号。終戦直前の1945年2月に製造された列車である。
現地の案内看板には
このC11 292号は昭和20年2月11日、日本車輛株式会社で誕生しました。3年間余りの戦争で物資もなくなりつつあった時の誕生で、蒸気溜、砂溜が角張っている。いわゆる戦時型ですが、誕生後すぐ山陽本線の姫路機関区に配属となり、中国地方のローカル線、播担線や姫新線など走りまわっていました。走行距離は108万3975kmで、最初から最後まで一つの機関区にいたのは珍しいことです。今回鉄道100年を記念して、国鉄の協力を頂き、ここに設置しました。
昭和47年10月14日 鉄道100年記念 港区
と書かれている。赤い丸枠の部分が蒸気留と砂溜、たしかに角ばっている。
人の往来が激しい、新橋駅前のSL広場。あまりSL自体をじっくり見ることは無いが、よく見てみると面白い歴史が隠れていた。
何も知らないで素通りする人もいるかも知れないが、何気ない日常の風景の一部分を詳しく調べるのも面白いかもしれない。